わきがの原因

わきがの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗と細菌。

汗には、主に体温調節を目的とした「エクリン腺の汗」と、「アポクリン腺から分泌される汗」があります。エクリン汗は運動や病気などで体温が上がった時に出る汗で、汗腺はほぼ全身の皮膚にあります。エクリン汗の成分は98%の水分とごくわずかな塩分等、このためエクリン汗腺は直接にはわきがの原因にはなりません。

一方、アポクリン汗腺から分泌される汗の成分は、脂肪酸・鉄分・色素・蛍光物質・尿素・アンモニア等。エクリン汗腺からの汗と違って粘り気があり、特殊なニオイを出します。
アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれている少量の脂肪酸が皮膚の細菌によって分解されて低級脂肪酸になり、悪臭を発するといわれています。
アポクリン汗腺は腋窩以外に外耳道や陰部にも存在します。そのため耳垢が湿っている人が多いといえます。 細菌はグラム陽性球菌であるブドウ球菌が主とされています。
当院の検査でも腋臭症患者の約7割の方に表皮ブドウ球菌を認めました。

何故、アポクリン汗腺は人体に備わっているのでしょう・・・

人のアポクリン汗腺は、わきの下や外耳道、乳房、外陰部、肛門の周辺などに存在します。人以外の哺乳類では全身に存在することが多く、動物にとってアポクリン腺は仲間同士の確認や異性をひきつけるフェロモンのような役割があります。人の「性ホルモン」にアポクリン汗腺を活発化させる作用があり、思春期以降(女性の場合は初潮の頃)にワキガが発症することが多いのもこのためです。

アポクリン汗腺自体は産まれたときから存在するのですが、誰もが持っているアポクリン汗腺が「腋臭症(えきしゅうしょう)」の原因になるのは、ワキガ体質の人のアポクリン汗腺がそうでない人に比べ、汗腺量が多く、働きが活発なためです。

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